ストレスは睡眠にも大きく影響します
ストレス社会と呼ばれる現代、仕事などで過剰なストレスを受け続けると、生体バランスを崩すことになり睡眠にも大きく影響します。このページでは、そんな不眠とストレスについて解説していきます。
ストレスでの不眠は自律神経の乱れが原因
仕事などでストレスが溜まると、眠れなくなることがありますが、それはどういった理由からなのでしょうか。実はそこには、私たちの生体バランスを管理する、自律神経が大きく関わっているのです。自律神経とは、交感神経と副交感神経に分けることができます。交感神経は脳や体を覚醒させ活発に動ける状態にする働きがあり、反対に副交感神経は脳や体をリラックスさせ休息を取る状態にする働きがあります。過度のストレスは交感神経を刺激し活性化させ、睡眠に必要な副交感神経への移行を妨げます。こうして起こる自律神経の乱れこそ、不眠症を発症する大きな原因となるのです。
ストレスで眠れないときの症状とは
ストレスを感じている方の多くは、仕事がストレスとなっていると回答されています。さらにその内容を詳細に見ると、上司や部下との関係を含めた人間関係によるストレスが一番多いようです。働いている方は、1日のほとんどを職場で過ごすのですから、そこで受けるストレスが一番大きいのも、当然と言えば当然でしょう。
では、仕事のストレスで眠れなくなってしまった場合、どのような症状が現れるのでしょうか。それを知るために、実際に仕事のストレスで不眠となった方の体験談をご紹介します。もしかして自分が眠れないのもストレスのせい…?と思っている方は、ご自身の状態を知るためにこれらの体験談を参考にしていただければと思います。そして、ぜひ睡眠の改善のために、お役立てください。
心身ともにバランスを崩してしまいました
職業病で腰と肩を痛め、人間関係でもトラブルがありました。体は疲れて横になっても頭は明日の仕事を考え憂鬱になり、なかなか眠ることができない。やっと寝てもうなされて起きてしまうといった時期がありました。
寝ても仕事の夢を見て熟睡できない
仕事で大きなトラブルがあったときは、帰宅してもそのことが頭を離れず、全然眠れなくなってしまうことがあります。なんとか眠れても仕事をしている夢を見て、全く熟睡できないことも良くありました。
仕事で睡眠時間が不規則になった
仕事で徹夜をすることも多く、睡眠時間が不規則に。それをきっかけに寝付きが悪くなりました。仕事中も寝不足で効率が悪くなり、それがまた不安の種となってますます眠れなくなってしまいました。
ストレス過多になりやすい職場環境とは
働いている人の不眠の原因の約6割は、仕事のストレスによるものと考えられるそうです。では、仕事にストレスを感じている人は、どんな職場環境にあるのでしょうか。ストレスになる環境として一番に挙げられるのが、職場の人間関係です。1日のほとんどを過ごす場所で、苦手な上司や先輩・同僚と一緒に過ごすというのは、とても神経を使います。
人間関係を気遣う優しい人ほど、こういった環境で強いストレスを受けてしまう傾向にあるようです。また、仕事量が多く、常に忙しい職場もストレスをためやすく、不眠につながる環境と言えます。
緊張を緩める工夫で不眠対策を
仕事で受けたストレスは、交感神経を刺激し脳を活性化させ、脳の休息を妨げます。こうして眠れなくなると、日中に眠気に襲われたり集中力を欠くようになるので、仕事の効率が下がりそれがまたストレスとなる悪循環に陥ります。これを改善するためには、まずストレスで緊張している脳をリラックスさせなければなりません。まずは、音楽やアロマ・睡眠サプリメントなどで交感神経を静め、副交感神経を優位にして自然に眠れるように取り組まれるのがおススメです。医師のサポートも、不眠症改善には有効な方法です。不眠の症状が重く辛いときは、我慢せずに専門クリニックを受診しましょう。