強い薬効の反面、リスクにも注意
デパスは、1984年に発売された歴史のある抗不安薬・睡眠薬。強い薬効がある反面、依存症のリスクなども指摘されていることから、服用にあたっては医師の指示を忠実に守るようにしましょう。ここでは、デパスの特徴や口コミ評判などを紹介していきます。
睡眠薬としても、抗不安薬としても比較的高い知名度を誇るデパス。服用すれば強力な薬効が得られることから、精神的な安定を求めたい患者から指示されてきた薬です。「ベンゾジアゼピン系」という分類に属します。
デパスは、主に次の5つを原因とする睡眠障害に効果を発揮します。
睡眠障害のみならず、それぞれを原因とする不安、抑うつ、緊張などの緩和にも強い効果をもたらします。
神経症、うつ病の場合通常、成人にはエチゾラムとして1日3mgを3回に分けて経口投与する。
心身症、頸椎症、腰痛症、筋収縮性頭痛の場合通常、成人にはエチゾラムとして1日1.5mgを3回に分けて経口投与する。
睡眠障害に用いる場合 通常、成人にはエチゾラムとして1日1~3mgを就寝前に1回経口投与する。
なお、いずれの場合も年齢、症状により適宜増減するが、高齢者には、エチゾラムとして1日1.5mgまでとする。
デパスが持つ副作用のうち、特に「重大な副作用」に分類されているものが以下の6つです。
連用による薬物依存の副作用があります。
呼吸中枢への刺激により、呼吸回数が減少することがあります。
高熱、意識障害、寡黙、筋固縮、痙攣など、向精神薬の服用でよく見られる症状が現れることがあります。
筋肉痛や脱力感などの症状が現れることがあります。
発熱、呼吸困難、肺音の異常などが見られる場合があります。
AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTPなどの肝機能数値に異常が見られる場合があります。
心障害、肝障害、腎障害、呼吸障害、脳の器質障害のある人、および小児、高齢者、衰弱患者は、医師の指示にしたがって慎重に服用する必要があります。また、妊婦や授乳婦には、やむを得ない場合を除き、服用は避けるべきです。
デパスを使用している方々の口コミを集めてみました。効果を実感している人が多い反面、依存性の高さを懸念する声も多く見られます。
嘘のように入眠がスムーズになりました
口コミなどを見るとデパスの評判がとても良かったので、私も処方してもらうことにしました。飲み始めた直後から、あれほど悩まされてきた入眠困難がすっかり解消。今までの夜が嘘のようです。飲み始めてから数日は、日中の眠気などの副作用を自覚したのですが、今では副作用もほとんど感じません。私には手放せない薬です。
1/4に分解して飲んでもよく効きます
確かにデパスはよく効く薬です。病院の処方だけではなく、通販でも手に入ると聞いたことがあるのですが、自己判断で薬を買うのは怖いので、私は必ず病院で処方してもらうようにしています。依存性が高い薬だと先生から聞いたので、今では1錠を1/4に分解して飲んでいますが、それでもよく効きますよ。早く睡眠導入剤から卒業したいです。
持っているだけでも安心します
デパスは学生時代から手放せない薬でした。眠れなくなったり不安になったりしたときは、1錠飲むだけで本当に落ち着きます。服用歴が長いので少し耐性が付いてきたようにも感じるのですが、他の薬は私には合わないみたいなので、これからもデパスに頼るしかありません。デパスを持っているというだけでも、心が少し安定します。
飲んだらすぐに副作用が現れたため服用中止
デパスを服用してから、すぐに不正出血が止まらなくなりました。医師に相談したところ、体質に合わない可能性があるとのこと。以後は別の薬に切り替えたところ、体調も問題なく、毎日よく眠れます。ただ、睡眠導入剤を長期的に飲むことで肝臓などへの副作用が懸念されるので、なるべくなら早く薬から卒業したいと考える日々です。
依存性が強い薬だと言われました
どうしても眠れない日が続き病院で相談したところ、初めて睡眠導入剤を処方してもらいました。それがデパスです。飲むと、ふわっとした感じでスムーズに眠ることができ、とても気に入っていたのですが、お医者さんから「依存性が高い薬なので、いつまでも飲み続けるものではない」と言われ、途中で別の薬に切り替えることになりました。
他の睡眠導入剤に比べて、デパスの睡眠導入効果が極端に強いというわけではありません。とは言え、口コミを見る限り「よく効いた」という声が圧倒的に多く、十分に信頼できる薬です。
ただし、依存性のリスクが高いため、「先生の判断で処方されなくなった」という声が多々見られることも事実。短期的に服用する程度、または時々服用する程度の薬、という位置づけで考えておいたほうが良いかも知れません。
デパスのメリットとデメリットを見てみましょう。
デパスのメリットとデメリットを一言で説明すると、「効果の信頼性は高いものの、依存症や副作用に気を付けなければならない」ということ。特にデパスの依存症については、専門家からも懸念の声が多く挙がっているため、服用に際しては決して自己判断せず、医師の指示に忠実に従う必要があります。
最近では、ドラッグストアや通販サイトで、様々な睡眠サプリを目にすることが多くなりました。睡眠薬と睡眠サプリ、どちらを選んだほうが良いのでしょうか?
デパスを始め、医薬品としての睡眠薬は、その即効性の高さが魅力です。しかしながら、睡眠薬は長期的に安心して飲み続けられるわけではありません。日中の眠気や脱力感、肝機能への副作用などが懸念されるためです。たとえ副作用が現れなかったとしても、体に薬への耐性が付いてしまい、効果が薄れていく可能性もあります。
一方、睡眠サプリは薬ではないため、副作用や耐性の心配はありません。入手も容易で、睡眠サポート食品として安全に長く飲み続けられるのも魅力です。
そもそも用途が違うので一概にどちらが良い、とは言えませんが、睡眠薬に手を出すのが心配な方は、一度睡眠サプリを試してみると良いかもしれませんね。
睡眠サプリには様々な商品がありますが、残念ながら、そのどれもがお勧めできる商品、というわけではありません。なぜならば、中には科学的根拠が不明瞭なサプリも存在しているからです。
睡眠サプリを選ぶ際には、商品の宣伝文句やメーカーのネームバリューだけを基準にするのではなく、臨床試験のデータなど、科学的な根拠を調べてみるのが良いでしょう。
機能性食品の研究開発で知られる太陽化学会部式会社は、睡眠をサポートする成分として、緑茶に含まれるアミノ酸の一種・テアニンに注目。22人の被験者を対象に、臨床試験を行ないました。
試験の結果、テアニンを摂取したグループには、摂取していないグループに比べ「寝入りがスムーズになった」「翌日に疲れが残らなくなった」「睡眠中に起きる回数が減った」などの有意な違いが見られました。これは、テアニンに睡眠をサポートする働きがあることが科学的に証明されたデータと言えそうですね。