不眠やストレスに効果が期待できるハーブ
バレリアンとは、不眠に対して効果があると言われているハーブの一種で、睡眠サプリメントにも複合されています。またストレス緩和の効果も期待できる成分です。そんなバレリアンの効果や副作用、摂取量などを紹介します。
バレリアンとは、ヨーロッパ原産の植物で、和名では「セイヨウカノコソウ」と呼ばれる多年草の植物です。主に日本や中国といったアジア圏や南米に生息しており、白やピンクの花を咲かせるのが特徴。薬用として一般的には根っこの部分が薬用に使われています。
バレリアンは、古代ギリシャ・ローマ時代から薬草として珍重されてきており、リラックス効果・不眠の解消・ストレスの解消の効果も期待できることから、今ではハーブディーとして多くの人が摂取しています。睡眠効果に関しては、世界中から様々な臨床実験の報告もあるため安全性の高いハーブの一つとなります。
バレリアンの主な効果といえば、睡眠の質改善と向上になります。 特に、入眠までの時間短縮と、快眠効果に優れています。バレリアンが睡眠の質改善に効果がある理由として、脳内の神経伝達物質である「GABA」の分泌を高める働きがあるからです。
GABAは神経の安定やリラックス効果をもたらす働きを持っています。しかし、GABAが不足してしまったり、働きが弱くなってしまったりすると、脳が興奮状態になってしまい、眠りにつきにくくなります。バレリアンにはそんなGABAに作用し、精神の安定や睡眠をとりやすい状態へと導いてくれるため、結果睡眠の質の改善や向上につながるのです。
前述した通り、バレリアンは脳内の神経伝達物質である「GABA」の分泌を高める効果があります。GABAには不安や苛立ちの状態を和らげる効果があるため、不安障害の緩和やストレスの緩和が期待できます。
バレリアンは睡眠の質改善・向上や、ストレスの緩和だけではなく、 以下の効果にも期待ができます。
前述した通り、バレリアンには睡眠の質改善やストレスの緩和など、優れた効果を持ったハーブであることがわかりましたが、副作用に関してはどうでしょうか?ここでは、副作用に関して解説していきます。
バレリアンを睡眠改善やストレスの緩和として、短期間使用することに関しては、特に副作用は確認されていませんので、安心して使用することができます。しかし、長期間の摂取に関しては、安全性が確認されていないため、長期間の使用に関しては注意が必要です。
基本的には安全なハーブではありますが、過剰摂取などを行うと、稀に以下の症状が出てきます。
バレリアンは国によっては薬としても処方されるものです。そのため、1日の摂取量は守って摂取するようにしましょう。服用後は、睡眠効果が出るため、車や機械の運転をするのは控えるのがおすすめ。また、睡眠薬を飲んでいる方は、バレリアン自体に強い効果があるため、一緒に服用するのは避けましょう。そのほかにも、妊娠中の方も摂取するのは避けたほうがいいでしょう。
バレリアンの1日の摂取量は、改善したい症状によって違ってきます。睡眠改善のためにバレリアンを摂取する場合、1日に約400~900mgを寝る数時間前に摂取することがいいとされています。これは、多くの臨床試験で安全かつ有効な結果が出ている量です。バレリアンを摂取するための方法としては以下があります。
日本ではバレリアンを乾燥させたハーブティーが販売されているため、ハーブティーを飲むことが、バレリアンを摂取するための手段の1つになります。ただし、バレリアンの香りは独特のため、人によっては好き嫌いがはっきり分かれる可能性があります。そんな人は、睡眠サプリメントでの摂取をお勧めします。
睡眠サプリメントでの摂取は、バレリアンの睡眠改善やストレス緩和といった、効果がある有効成分を直接体内に取り入れることができるため、効率よくバレリアンを摂取することができます。そのため、1日の摂取目安量に合ったサプリメントを服用することをお勧めします。
バレリアンは睡眠の質改善やストレス緩和に効果的な成分ですが、中には効き目がない、自分の不眠症状に合わないといった人もいるでしょう。そのため、バレリアンだけに縛られず、他の成分配合の睡眠サプリメントに目を向けてみるのもお勧めです。機能性関与成分として多くのサプリに使われているテアニンや、グリシン・GABAといった睡眠に効果が期待できる成分が他にもあります。自分の不眠に対する悩みと体質を考え、一番合った成分の睡眠サプリメントを選ぶようにしましょう。