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気が高ぶって眠れない

気持ちが高ぶって眠れなくなる症状とは

布団に入ってもイライラが治まらなかったり、急に強い不安感に襲われて眠れなくなる。こうした、神経過敏による不眠症状について、その事例や考えられる原因・対策法などについて解説していきます。

気持ちが高ぶって眠れない事例を紹介

Case

神経が敏感になり、気持ちが高ぶって眠れなくなるという症状にお悩みの方は、どのようなきっかけで発症してしまったのでしょうか。それでは、実際にお悩みの方の体験談をのぞいてみましょう。

体験談01

普段と違う事をしただけで眠れなくなる

僕の場合、不安や嫌な事があって眠れなくなる、というのではなく、いつもと違う事をしただけでその夜は眠れなくなります。日常のスーパーでの買い物などはさすがに平気ですが、普段とは違う場所で買い物をしたりすると、かなり高い確率でその夜は眠れなくなります。自分では平静なつもりでいても、無意識な神経レベルで興奮している事があるようです。

体験談02

就寝前の夫婦げんかでますます眠れなくなった

もともと寝つきが悪く外部刺激で起こされると眠れなくなるため、夫にも私が寝ると言ったら邪魔しないように、とお願いしていました。ところが、遠距離生活中の夫はあまり重要視していなかったのか、度々夜中にメールをしてきます。その度に夫婦げんかとなり、私は怒りと興奮でその後も気が高ぶってますます眠れなくなる、という悪循環を繰り返していました。

体験談03

不安事があると眠れなくなる

翌日に大切な予定を控えていて、「どうしても寝坊できない」という日の前夜に限って、神経が高ぶって眠れなくなってしまいます。翌日の予定に心配な点があったり、不安に思うことがあったりすると、そのことばかりで頭がいっぱいになり、まったく寝付けなくなるのです。気持ちを紛らわせようと、スマホで心配ごとについて検索して、また眠れなくなって…ということを繰り返してしまいます。

イラスト

気持ちが高ぶって眠れないのは、
何が原因?

Cause

神経過敏による不眠で考えられる原因

気持ちが高ぶって眠れなくなる、そんな神経過敏による不眠症状が起こってしまう原因として、現在考えられているものをご紹介しましょう。

ストレスが原因…

あらゆる不眠に共通した原因が、このストレスによるものです。仕事のプレッシャーや会社・家庭・学校の人間関係など、日常的に受けるストレスが徐々に溜まっていく事で、ある日突然のように神経過敏などの症状が発症すると言われています。ストレスの怖いところは、積み重なっている意識がほとんどなく、何らかの症状が出るまで気づかない事が多いというところです。

パソコンやスマホが原因…

パソコンやスマホは大変便利で、現代の生活では欠かせないものとなっています。簡単に素早く情報を仕入れる事ができますが、次から次へと新たな情報が目に入ってくる事で、脳が処理できる情報量を超えてしまい疲労しきってしまうのです。すると、判断力や作業効率が低下し、そのことにイライラが溜まるとともに、画面の光(ブルーライト)の刺激で脳が興奮状態であり続けてしまうので、神経過敏を引き起こすようになると考えています。

非日常的な出来事が原因…

いつもとは違う行動をとったときも、神経が高ぶってしまう要因となります。例えば、楽しみにしていた事が明日に控えている、すごく欲しかったものが買えたなど、マイナス感情に限らずプラス感情でも、気分が高揚する出来事によって脳が興奮状態になり、眠れなくなる事もあるそうです。

体内時計が原因…

私たち人間をはじめとした生き物には、覚醒時と就寝時のリズムを整える「体内時計」という機能が備わっています。起きる時間が日によってまちまちだったり、また眠る時間がばらばらだったりと生活リズムが不規則な場合などは、体内時計がずれやすくなります。体内時計がずれると覚醒時と就寝時の交代が上手くいかず、自然な眠気が訪れにくくなってしまいます。

カフェインが原因…

身近な飲み物として嗜好している人も多いコーヒーや紅茶などのカフェイン入り飲料。また、肉体疲労時の栄養補給として手軽な栄養ドリンクやエナジードリンクなどにも、カフェインが含まれています。カフェインは交感神経を刺激する作用があるため、摂取したあとは精神が興奮したような状態に陥ることがあります。それが、カフェインを飲んだ後に神経が高ぶったり目が冴えたりする原因です。カフェインによる刺激と興奮状態で、眠気も訪れにくくなります。

寝室のインテリアが原因…

寝具が赤・オレンジ・黄色などの色の場合、気持ちが落ち着かなくなる原因になりえます。特に赤という色には興奮作用があるため、落ち着いて眠りたいときの寝具の色としてはあまりおすすめできません。寝具だけでなく、眠るときに目に入りやすい小物(カーテンやソファなど)が赤系の色のときも、同様の作用が出てしまいます。

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すぐに始められる対策

Counterplan

イライラして眠れないときの原因として、一番多いのは自律神経が乱れていること。本来眠りにつくときは、休息モードである「副交感神経」が優位になり、リラックスした状態で眠りについていきます。しかし、イライラしているときは、活動の時に優位になる「交感神経」が活性化してしまう状態が続き、眠りになかなかつけない状態につながります。 そのため、イライラして眠れないときは、なるべくリラックスに。副交感神経が優位になるようにし、身体が休息できるような状態にすることが大切です。
以下では、イライラして眠れないときにできる対策を紹介していきます。

深呼吸をする

深呼吸は心を落ち着かせる方法としては最も定番な方法ですよね。 深呼吸は息を吸うのが長く、吐くのが短いと交感神経が優位に、その逆だと副交感神経が優位になると言われています。今回はイライラを解消するため、副交感神経を優位にしたいので、息を吐く時間が長い深呼吸を心がけましょう。コツとしては、息を吸う時間よりも長く息を吐くことです。これにより、リラックス効果が得られるはずです。

お風呂に入る

入浴でもストレス・イライラ解消することができ、副交感神経を優位にしてくれるため、効果的です。入浴のタイミングは、寝る前に。お風呂から上がったら、30分~1時間ほど開けてから入眠することで、寝つきが良く、眠りも深くなります。お風呂の温度は38~40度の少しぬるめが効果的。逆に熱めのお湯だと、交感神経が優位になってしまうため、眠りづらくなります。普段シャワーだけの人もいると思いますが、心地よい眠りを実現するためにも、湯船につかってみてはいかがでしょうか。

寝る前のストレッチ

寝る前にストレッチをするのも、リラックス効果を得るために効果のある方法です。ストレッチをして、血流をよくすることで、副交感神経が優位になります。

部屋を暗くする

夕方以降、部屋を暗くすることも効果的です。部屋を暗くすることで、副交感神経を優位にしやすくなります。ただし気を付けなければならないのは、スマホ・パソコン・テレビといった強い光。これらの光が当たることで、脳が興奮状態になるため、入眠しにくくなります。そのため、寝る前の使用は控えるようにしましょう。

寝酒・タバコは控える。

寝る前にお酒を飲んだり、タバコを吸ったりするのは控えましょう。お酒を飲むと眠れるという人がいますが、かえって睡眠の質が落ちてしまう可能性があります。タバコもストレスやイライラを解消するのにいいと吸うかもしれませんが、タバコに含まれるニコチンに覚醒作用があるため、かえって眠れなくなる原因になります。

睡眠サプリを使って心地よい眠りに

ここまでいろんな改善策を紹介してきましたが、中には仕事の都合でパソコンやスマホを夜中に見なければならない。お風呂にゆっくりと使っている時間がないという人もいると思います。そんな人は一度睡眠サプリを飲んでみてはいかがでしょうか?睡眠サプリであれば、1日に1回飲むだけと簡単に続けることができます。特にテアニンの入ったサプリは、脳の興奮を沈めて神経を落ち着かせる効果があり、リラックス効果が高いと言われています。イライラして眠れない人は、一度睡眠サプリを試してみてはいかがでしょうか?

まとめ

Summary

眠りたいのにイライラして眠れない、気持ちが高ぶって眠気が来ない…そういったことは誰しも経験がある出来事です。しかし、それが慢性的になってしまうと、不眠症状にずっと悩まされてしまうことになります。何を試してもあまり改善が見られない場合は、専門家のいるクリニックで相談してみることがおすすめです。「眠れないくらいで病院に行くのはちょっと…」と気が引けてしまうかもしれませんが、睡眠障害を専門的に診察していたり、睡眠外来を設けていたりする病院もたくさんあります。気になる症状がある場合は、睡眠に関する専門的なサポートをおこなってくれる病院が近くにあるかどうか、一度チェックしておくと安心です。