Child care tired

母親の育児疲れと寝不足

ぐっすり眠れず、溜まり続ける疲労

小さな子供を持つ母親はいつも寝不足。夜、子供がなかなか寝てくれなかったり、すぐ目を覚ましてしまったりで、ぐっすり眠るヒマもありません。そんな毎日で身体に溜まってしまった疲れを取る方法について考えてみましょう。

イメージ

寝不足による
育児中の悩み

Trouble in child care

寝不足によるストレスで精神的にも限界

子供はかわいいけど、寝不足と疲れでいつもイライラ。悪気がないのはわかっているのに、ついつい子供にもきつく当たってしまう……きっと、どんなお母さんでも一度は経験しているはず。
ただでさえ毎日の育児や家事で身体が疲れているのに、子供は夜中に何度も目を覚まし、なかなかぐっすり眠ることができない……眠気と疲労からくるストレスで、精神的にも追い詰められてしまうものです。
母親という役目は誰にも代わってもらうことはできませんが、だからといって身体が悲鳴を上げているのに、我慢し続ける必要はありません。無理をして心身のトラブルを招いてしまっては、子供の平穏な日々を守ることもできなくなってしまいます。
そこで、周囲に協力してもらう方法や効果的な仮眠の取り方など、さまざまな角度から解決方法を探っていきましょう。

育児中の疲れ・寝不足
を解消する方法

Improve

子供にぐっすり寝てもらう

そもそも、たっぷり睡眠時間を取ることができれば、その日の疲れを翌日に持ち越すことはないはずです。なかなか難しいことですが、やはり、子供がぐっすり寝てくれることが一番の解決と言えるのではないでしょうか。
もちろん、子供によってうまく寝られない理由は違いますし、こうすれば必ずぐっすり寝てくれる! という確実な方法は存在しません。まずはいろいろ試してみて、子供の変化や反応を細かくチェックしてみましょう。
ここで紹介している方法を試してもうまくいかない場合、子供を寝かしつけることに固執せず、他の方法で自分の疲れと向き合っていくことも視野に入れましょう。

子供に適した睡眠環境

子供が安心して眠れるよう、環境を見直してみましょう。主だったところでは、光や音などの刺激はないか、子供が寝るのに適切な温度は保てているか、子供がリラックスできる寝具は用意できているか、など。
重要なのは「子供にとってどうなのか?」という視点です。大人と子供では身体の感覚が異なるため、大人にとって気にならないような部分が子供にとってリラックスできない要因になっていることもあります。特に体感温度などは顕著で、大人は適温だと思っていても、子供は暑くて汗をかいているなんてこともしばしば。
また、十分に寝返りができるスペースを確保してあげたり、子供が気に入っているおもちゃやタオル、トッポンチーノを置いてあげたりするのが有効な場合もあります。

子供の生活リズムを一定にする

生活のリズムが狂っていると、夜ぐっすり眠れないのは子供も同じ。小さな子供は体内時計が未成熟なため、親が気を付けて生活リズムを守ってあげる必要があるのです。
お昼寝をさせる時間と起きる時間をなるべく一定にするのももちろんですが、食事やお風呂の時間も、睡眠に多大な影響を与えます。家族の都合や仕事の兼ね合いなどもあるかと思いますが、可能な限り同じ時間に寝て、同じ時間に起きられるようにすることで、子供の身体が昼と夜をはっきり区別できるようになっていくのです。

たくさん遊ばせて疲れさせる

小さな子供の体力はあなどれないもので、見た目以上に体力があります。そのため、疲れていない日は元気が有り余ってしまい、夜になっても興奮しっぱなしで、なかなか眠ってくれませんよね。
逆に、日中に頭と身体をたくさん使って疲れた状態になっていれば、子供は心地よい疲れとともに深く眠ってくれるでしょう。付き合ってあげる方も体力を使いますが、疲れているほどよく眠れるのは大人も同じ。遊んでクタクタに疲れたら、子供と一緒にぐっすり眠るようにしてください。

誰かの協力を得て休む時間を作る

なんとか自分が寝る時間を確保するために、周囲の人に協力してもらったり、便利なサービスを利用したりするのも良いでしょう。
母親の仕事は、他の人に代わってもらえない事もたくさんあります。その分、人に頼めることは積極的に任せていくのがオススメです。
直接子供に関わることでなくとも、ちょっとしたことで話を聞いてもらったり、小さな頼み事を聞いてもらったりするだけでも、精神的なストレス軽減には繋がるはず。何事も一人で溜め込まず、頼れる人には何でも相談した方が気が楽ですよ。

ドライブしながら昼寝する

いつもは母親の授乳でしか寝付かない子供でも、自動車でのドライブ中なら一人でぐっすり寝られることもありますよね。そこで、家族に車を運転してもらい、ちょっと遠出をしながら子供と一緒にお昼寝するというのはどうでしょうか。
子供の寝かしつけから解放されるだけでも、お母さんの負担は大きく軽減されるはずです。ほんの数時間であっても、安心して眠れる時間というのはとっても貴重。子供が一人で眠る練習も兼ねて、たまには家族に協力してもらうのも良いかもしれません。

子連れで入れるマッサージ店を利用する

お母さんの身体は寝不足に加え、抱っこや授乳、家事などで、肩や腰、背中にコリができてしまっているもの。たまにはマッサージ店で思いっきり筋肉をほぐしてもらわないと、自力では解消できなくなっている事も多いかと思います。
マッサージ店の中には託児所やキッズルームを完備しているところもあるので、そういう店舗であれば気兼ねなく利用することができます。お店によってどの程度面倒っを見てくれるか、どういった設備が用意されているのか、といったポイントは事前にチェックしておくのが良いでしょう。

託児所を利用する

自分が休むために小さな子供を人に預けるなんて……と考えてしまうお母さんもいるかもしれませんが、そんな事を気にする必要はありません。身体が辛い時や、子供から離れて気持ちをリフレッシュした時には、託児所は心強い味方です。
土日・祝日でも預かり可能な施設や、お泊り保育・24時間保育に対応した施設もあるので、自分や家族のスケジュールに合わせて利用することができます。預けている間は自由に過ごすことができるので、睡眠時間を確保したり、趣味に時間を費やして気持ちをリフレッシュしたりと、自分に必要な時間を過ごすようにしましょう。
それに、そういった託児所を見付けておくだけでも、いざという時に預かってもらえるという安心感が得られるものです。

!

疲れをとるカギは
睡眠の質

The quality of sleep

限られた時間を活かす、睡眠の「質」

ここまで、育児疲れと寝不足に関する解決方法を紹介してきましたが、その目的はぐっすり眠って身体を休めること。結局のところ、眠らないことには寝不足は解消できないのです。
そして、睡眠に充てられる時間が限られている以上、その中での休息効率を追求していくことが、この悩みに対する最も確実な方法と言えるはず。そのカギを握るのが「睡眠の質」です。
小さい子供を育てている母親は、不安定なホルモンバランスや日々のストレスのせいで、睡眠の質は低下しがち。ただでさえ短い睡眠時間に加え、質の高い睡眠がとれないせいで満足な休息が得られません。
では、どうしたら睡眠の質の高められるのでしょうか? 一般的には、生活習慣や生活のリズムを整え、日々のストレスを解消していくことが睡眠の高めると言われています。
しかし、育児中のお母さんにとって、日々の生活は自分の都合ではどうにもならないことばかり。規則正しい生活を心掛けようと思っても、子供のペースとリズムに従うほかありません。
ここでは、そんな育児中のお母さんでもできる、とっておきのの方法をご紹介します。

睡眠の質を高めるサプリメント

最近注目を集めている「睡眠サプリ」の存在をご存知でしょうか? 睡眠サプリというのは、寝付きや睡眠の質を良くしてくれる成分が配合されたサプリメント。睡眠薬のようなものだと誤解されている事も多いようですが、全くの別物です。副作用もなく、あくまでも自然な睡眠をサポートするための商品です。
中でも、特にオススメしたいのはテアニンが配合されたサプリ。テアニンというのは気分を落ち着けて深い睡眠を促してくれる成分で、ホルモンバランスを整えるのにも役立つという、まさにお母さんにピッタリの働きを持っているのです。
また、サプリは手間を掛けずに取り入れられるのも利点のひとつ。他の方法を試しながら、並行して始めてみるのが賢いテクニックだと言えそうです。

育児で寝不足の悩みは
誰にすれば良いの?

Child care troubles

育児が原因の寝不足をご主人に相談しても、現実には、のれんに腕押しのような状態になることが多いでしょう。 当然ですが、ご主人も仕事で心身ともに疲れているわけです。ほとんどの男性にとって、育児に協力したい気持ちはありながらも、翌日の仕事への支障を考えたとき、なかなか協力できないが現状です。

育児による寝不足を相談するには、ご主人ではなく、同じ体験をしている可能性があるママ友、または、子供のいる友人に相談してみると良いかも知れません。彼女たちなら、リアルな対策を知っている可能性があります。また、理解してもらえる人に話を聞いてもらうだけでも、気持ち自体が軽くなる可能性もあるでしょう。

ただし、ママ友や子供のいる友人に相談することには、メリットがある一方でデメリットがあることも事実。相談のメリットとデメリットをよく理解し、適宜、ママ友や友人を上手に利用してみてください。

ママ友に相談

【メリット】

・同じ悩みを抱えている可能性がある
ママ友、つまり子供の友達を経由しての友達なので、子供同士は似たような年齢なはずです。そうであれば、ママ友も同じタイミングで同じ悩みを持っている可能性があります。話が合い、協力して真剣に解決法を模索できる可能性があります。

・ママ友のママ友などから広く意見を聞ける
自分が直接知らないママ友のママ友などから、広く意見を聞くことができる可能性があります。似たような年齢の子供を持つママ友との繋がりが広がれば、睡眠不足以外にも、子育てに関するさまざまなアドバイスをもらうこともできるでしょう。

【デメリット】

・相談しにくいこともある
ママ友は、古くからの友達とは異なるので、何かを相談する際に、どうしても遠慮が生じてしまいます。結果、せっかく相談しても「大丈夫だよ、頑張ろう」などと抽象的で役に立たない意見を言われても、何も言い返せなくなることがあります。

・「育てにくい子供なんだ」と思われてしまう可能性がある
睡眠不足のお母さんが多い一方で、さほど睡眠に悩まされていないお母さんも少なくありません。そのようなお母さんに相談を持ち掛けた場合、「お宅の子は育てにくい子供なのね」と思われてしまう可能性があります。場合によっては、誇大化した変な噂を横のママ友に流されてしまうかも知れません。

子供のいる友人に相談

【メリット】

・真剣に考えてくれる
表面的な付き合いではなく、古くからの友達であれば、あなたの悩みを真剣に聞いてくれるはず。自分のことのように話を聞いてくれるのは、友達に相談する大きなメリットです。時には、実の親に相談するよりも、あなたのことを真剣に考えてくれるかも知れません。

・腹を割って相談することができる
子供を通じてできた友達ではなく、もとからの自分の友達なので、遠慮せずに腹を割って相談することができるでしょう。正直に意見を交わし合う過程で、よりレベルの高い解決策を模索できるかも知れません。納得のできない意見に「違う」とハッキリ言えるのも、友達の良いところです。

【デメリット】

・説教される可能性がある
ママ友は、ある意味、一線を引いた関係なので、互いに遠慮があります。しかし古くからの友人には、あまり遠慮がありません。友人が子育てを終わった人の場合、「そんなの母として当たり前」「私はもっと大変だった」等々の説教をされるだけで、具体的な解決に至らない可能性があります。

・意見にリアリティがないこともある
自分の子供の年齢と友達の子供の年齢が大きく違う場合、友達の意見にリアリティを感じられないことがあります。たとえば、自分の子供は1歳で、友達の子供は中学生ということもあるでしょう。子供が中学生になってしまった母親は、その子が1歳だったころの苦労を正確に思い出すことができないはずです。結果、リアリティのない助言や精神論に終わる可能性もあります。