睡眠サプリの
飲み合わせ

他の食品や医薬品と一緒に飲んで大丈夫?

睡眠サプリだけではなく、複数のサプリメントを摂取している場合、「サプリごとに用途が違うけど、一緒に摂取していいの?」「適量を超えることにならない?」など、飲み合わせが気になる方は多いのではないでしょうか。睡眠サプリは健康補助食品なので健康被害や副作用はほとんどなく、ほかの医薬品やサプリと組み合わせて飲んでも基本的には問題はありません。ただ、ある医薬品と成分を一緒に取り入れることで、薬の効果を増幅させたり減退したりする可能性があります。ここでは、睡眠サプリの主成分である「アミノ酸」と「ハーブ系」成分の飲み合わせについてリサーチしました。

睡眠サプリに含まれている「アミノ酸」の飲み合わせ

アミノ酸の種類には、脳の活性化を抑えてリラックス状態にしてくれたり、質の良い深い眠りを提供してくれたりと、睡眠に関する働きがあります。今回はアミノ酸の中でよく睡眠サプリに含まれている成分をピックアップし、気を付けたい飲みあわせについてまとめました。

テアニン

効果
テアニンの正式名称は「L-テアニン」です。L-テアニンには、脳の興奮を抑えて神経を沈静化させる効果があります。脳がリラックスしている状態になるため、睡眠改善に繋がると言われています。
気を付けたい飲み合わせ
血圧を下げる降圧剤を使用されている場合、医薬品の働きが強くなり過ぎる可能性があると言われていますが、テアニンと降圧薬を服用しても異常な血圧低下は見られなかった実験結果があります。健康被害の報告はなく安全性が高いと確認されている成分ですが、テアニンが含まれた睡眠サプリを摂取して問題ないか、医師に確認しましょう。※1

グリシン

効果
グリシンには、脳や内臓などの体温を指す「深部体温」を効果的に下げる働きがあります。深部体温が下がっていると寝つきが良くなるとされていて、睡眠サプリによく含まれている成分です。
気を付けたい飲み合わせ
統合失調症の治療薬と1日30g以上のグリシンを一緒に摂取してしまうと、治療薬の効果が弱まったり、かゆみや湿疹(しっしん)、呼吸障害などの副作用が出たりする可能性があります。※2

トリプトファン

効果
トリプトファンが生成する神経伝達物資であるセロトニンには、精神を安定させて体内時計を整える作用があり、自然な眠りへと促してくれます。トリプトファンは体内で合成することができないため、食事やサプリメントで補わなければいけません。
気を付けたい飲み合わせ
抗うつ剤と飲み合わせてしまうと、脳内のセロトニン濃度が高くなりすぎて、吐き気や嘔吐、血圧や心拍数に影響を及ぼす恐れがあります。同じ理由でセントジョーンズワートの飲み合わせも良くないので、併用しないようにしましょう。※3

GABA

効果
GABAは副交感神経を活性化させ、心と身体をリラックス状態にさせてくれます。GABAが不足していると深い眠りにつくことができず、不眠症となる恐れも。GABAが含まれている睡眠サプリを摂取すると、不眠症の予防に繋がります。
気を付けたい飲み合わせ
GABAには副交感神経の活性化だけではなく、血圧を下げる可能性があると言われています。高血圧の治療薬である降圧剤との併用は、血圧を下げ過ぎてしまう可能性が。GABAが含まれる睡眠サプリを利用したい方は、事前に石に相談しましょう※4

セリン

効果
正式名称「L-セリン」は、睡眠の質を向上させる作用があると、ファンケル総合研究所の研究で判明しました。研究の結果、セリンを摂取すると睡眠中に起きてしまう中途覚醒の回数が減少。睡眠中の覚醒が改善されることで、睡眠効率がぐっと上昇して質の良い睡眠が取れたと言われています。
気を付けたい飲み合わせ
セリンはもともと体内に生成されている成分のため、相性の悪い飲み合わせは特にありません。

参照サイト・文献

※1 【PDF】日本未病システム学会雑誌「ローヤルゼリーおよびテアニンを主成分とした栄養補助食品が更年期女性の疲労感に及ぼす影響」

※2 わかさ生活「グリシン」

※3 わかさ生活「トリプトファン」

※4 国立健康・栄養研究所「健康食品の素材情報データベース」

睡眠サプリに含まれている「ハーブ系」の飲み合わせ

睡眠サプリに配合されている成分のうち、ハーブ系の成分と医薬品との飲み合わせをリサーチしました。

クワンソウ

効果
不眠改善や鎮静効果があり、別名「眠り草」と呼ばれる沖縄の伝統野菜のひとつ。「オキシピナタニン」という成分が豊富に含まれ、寝付きにくい・夜中に目が覚めてしまう・目覚めが悪いといった睡眠の悩みを改善してくれます。琉球王朝の時代1832年頃にはクワンソウが使用されていたと記録が残っているほど、沖縄では古くから食されている植物です。※5
気を付けたい飲み合わせ
飲み合わせに関する情報は見つかりませんでした。今のところ、医薬品やそのほかの成分との併用で、トラブルの報告はないようです。

バレリアン

効果
ヨーロッパ原産のハーブ。リラックス効果をもたらしたり、神経を安定させたりする「GABA」の分泌を促す効果があります。精神が穏やかになり、眠りにつきやすい状態へと促してくれるのです。
気をつけたい飲み合わせ
安全なハーブなので、バレリアンだけを摂取する場合は問題ありません。精神安定のために処方される「向精神薬」や、蕁麻疹や喘息の治療に用いられる「抗ヒスタミン剤」を服用している場合、バレリアンが薬の作用を強くさせる可能性があるので注意しましょう。※6

セントジョーンズワート

効果
ヨーロッパで治療薬として使用されている、多年草ハーブのひとつ。自律神経を整える「セロトニン」を増加させる働きがあり、うつ症状や不眠の症状を緩和する効果が期待できます。
気を付けたい飲み合わせ
セントジョーンズワートだけ摂取する場合は問題ないのですが、以下の薬を服用している方は飲み合わせに注意が必要です。
  • 抗てんかん薬
  • 気管支拡張薬
  • 強心薬
  • 抗不整脈薬
  • 血液凝固防止薬
  • 免疫抑制薬
  • 抗真菌薬
  • 抗悪性腫瘍薬
  • 卵胞ホルモン薬

飲み合わせると薬の効き目が弱くなる、または飲み合わせを途中で止めると逆に薬の効き目が強くなる可能性があります。

  • 抗HIV薬

飲み合わせると、血液中の医薬品が薄れてHIVを抑制する作用が減少する可能性があります。

  • 解熱鎮痛薬
  • テトラサイクリン系抗生物質

セントジョーンズワートに光増感作用のある成分があるため、飲み合わせると光過敏症を引き起こす可能性があります。

  • トリプタン系片頭痛治療薬
  • 選択的セロトニン再取り込み阻害剤(抗うつ剤)
  • セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(抗うつ剤)

飲み合わせるとセロトニンの作用を必要以上に高めてしまい、ふるえ・発熱・下痢などの症状が出る「セロトニン症候群」を引き起こす可能性があります。

  • 経口避妊薬

飲み合わせると、避妊効果が失われてしまう可能性があります。薬を利用する場合は、セントジョーンズワートを摂らないようにしましょう。※6

医薬品を服用している方は、セントジョーンズワートの摂取を控えるか別の成分が入った睡眠サプリを検討したほうがよいでしょう。

ラフマ葉

効果
中国が原産の多年草のハーブ。体内時計を整える睡眠ホルモン「メラトニン」を増やし、睡眠の質を改善します。ほかにも抗うつ作用があり、精神を落ち着かせる効果があります。
気を付けたい飲み合わせ
飲み合わせに関する情報は見つかりませんでした。ラフマ葉には血圧を安定させる働きがあるので、血圧に関する薬を服用している方は念のため医師に相談しておいたほうがよいでしょう。※7

参照サイト・文献

※5 【PDF】クレイ沖縄

※6 愛知県薬剤師会「医薬品との併用に注意のいる健康食品」

※7 わかさ生活「ラフマ葉」

常備している薬との併用は医師に確認しよう

それぞれの成分だけで見ると、健康被害や副作用といった体に影響を及ぼすことはありません。ひとつひとつに問題はなくても、飲み合わせることで「薬の効果」に影響が出る可能性がありますが、睡眠サプリは健康食品なので医薬品同士の飲み合わせによる「相互作用」は起こりにくいと言えるでしょう。気になる方は、医薬品を服用している方は、念のため医師に相談することをおすすめします。

質の良い睡眠をとるために、睡眠サプリを取り入れることが改善方法のひとつですが、含まれる成分の働きをチェックしておきたいところ。服用している薬やほかのサプリとの飲み合わせを確認し、上手に睡眠サプリを取り入れましょう。