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Insomnia and sleep disorder

不眠症・睡眠障害

あなたの眠れないはすでに不眠症かも

眠れない原因はストレスなどたくさん考えられますが、すでに睡眠障害である不眠症を発症しているケースもあります。このページでは、睡眠の病気である不眠症について解説していきます。

不眠症とは

不眠症とは

不眠症とはどんな病気なのか

不眠症は睡眠障害の一つで、れっきとした病気です。布団に入ってから寝付くまでに2時間以上かかったり、いったん眠れたとしても、夜中に2回以上目が覚めてしまうといった症状が一定期間続くと、「不眠症」であると診断されるそうです。症状としては、寝付きが悪い(入眠障害)・途中で目が覚める(中途覚醒)といった他にも、朝早く目が覚める(早期覚醒)・眠りが浅い(熟眠障害)というものが挙げられます。不眠症で睡眠が阻害されると、脳が常に興奮状態になり休息がとれなくなり疲労が溜まり続けます。

そのため、集中力の欠如による作業効率の低下を始め、倦怠感・イライラ・やる気の減退・日中に突然強烈な眠気に襲われるなどの症状が現れ、日中に正常な日常生活が送れなくなるという障害が出てきます。

不眠症の原因

いくつかの種類がある不眠症の原因

仕事のストレスによる代表的な不眠症状

不眠症のタイプは、心臓疾患や心身症・ノイローゼなどの病気が原因で起こるものと、生活習慣や環境・仕事のストレスなど精神的な緊張や興奮が原因で起こるものと、この2つのパターンに分類することができます。中でもストレス社会と呼ばれる現代では、心理的な原因によることが多く、仕事や人間関係による強いストレスや悩みごとを抱えてしまった結果、睡眠障害を起こす人が多いそうです。また、不規則な生活習慣による体内時計の狂いや、住環境の変化やPCやスマホの長時間使用といった物理的な要因、体調不良なども不眠症の原因となります。

不眠症の種類

type

不眠症といっても、その症状は1つではありません。眠れないということには変わりないですが、人によって症状が違います。
以下では、代表的な不眠症の4つの種類について紹介していきます。

寝付けない・寝つきが悪い

入眠困難は、ふとんやベッドに入って眠ろうとしてもなかなか寝付けないタイプの不眠症で、入眠障害とも呼ばれています。いわゆる「寝つきが悪い」という状態であり、神経が高ぶっていて、体は疲れていても眠れない時に多い症状です。

特に、不安なことがあるとき、精神的な緊張が強い場合に起こりやすく、眠りにつくまで30分から1時間以上かかることもあります。

なかなか寝付けないと「早く寝なければ」という焦りが強くなって、ますます眠りにくくなる傾向にありますので、改善には眠る前にできるだけリラックスさせることが欠かせません。

眠りが浅い

熟眠障害は熟睡障害とも呼ばれていて、しっかり睡眠時間が取れているはずなのに起きた時に「よく眠れなかった」「疲れが取れていない」といった状態にあることです。眠りが浅くて熟睡できていない、睡眠の質が良くないために起こります。

その直接的な原因は、寝具や枕が合っていない、寝室の騒音や温度などの問題がある場合が多く、眠る時の環境が関係していると考えられます。枕やマットレスの硬さを変更、騒音をシャットアウトする、寝室を適温に保つなどの改善方法が有効です。

朝早く起きてしまう

早朝覚醒は、朝起きる予定の時間よりも早く目覚めてしまい、その後寝付けなくなってしまう症状です。大体起きる時間よりも2時間以上早く目が覚めてしまう状態のことを指します。

60歳以上の高齢になってくると、自然に朝早く目覚めることが多くなるので、あまり心配することはありませんが、若い人の早朝覚醒は、うつ病などが関係している場合もあります。

そのほかの原因は、ストレスや不安感などによって眠りが浅くなっていることも考えられますが、騒音や室温などの環境の変化によって目覚めてしまっている可能性もあります。また、十分な睡眠時間を確保できたために自然に目覚めている場合もあります。

夜中に目が覚めてしまう

中途覚醒は、睡眠中や夜中に何度も目が覚めてしまう不眠症です。一旦目が覚めてしまうとその後寝付けなくなることが多く、不眠症の中でも頻度が高くよくみられる症状です。

なかなか寝付けないからとお酒を飲んで眠りについた場合、アルコールがさめてしまったために目が覚めてしまうことも。中途覚醒は、眠りが浅くて覚醒しやすい状態にあることが原因ですが、アルコールを飲むとよけいに眠りが浅くなる傾向にあるので、特に頻度が高くなります。

夜中に目が覚めるだけではあまり心配いりませんが、その後眠れない、中途覚醒のせいで睡眠不足になるといった場合は改善する必要があるでしょう。

不眠に隠れた病気

Illness

上記であげたとおり、他の病気による体調不良も不眠症を発症する原因の一つとなっています。それでは、不眠症と関係しているものにはどんな病気があるのか、ご紹介していきましょう。

心の病気

心の病気

うつ病・PTSD・統合失調症など

複数ある病気の中でも、心の病気は最も不眠に密接したものと言えます。特に「うつ病」は、患者さんの90%近くが不眠症状を抱えているそうですが、その多くが最初は不眠がうつ病の症状だったと気づかなかったそうです。また、受け入れがたい衝撃を体験したときに起こる後遺症「PTSD(心的外傷後ストレス障害)」や、幻覚や妄想などの症状が現れる「統合失調症」、度を超した不安を感じてしまう「不安障害」と言った病気も、強いストレスが脳を興奮状態にさせることから、不眠を伴う心の病気に挙げられます。

自律神経の病気

自律神経の病気

自律神経失調症

自律神経には交感神経と副交感神経があり、これが決まったリズムで交互に現れることで、私たちの体は活動と休息を自然に行っています。ところが、精神的な影響(ストレスなど)や生活習慣の乱れなどでバランスが崩れ、心身に様々な症状が現れる病気が「自律神経失調症」です。この病気になると交感神経が優位となる時間が長くなるので、脳が常に興奮し緊張した状態となるため、同時に不眠症を発症することが多いそうです。ただ、うつ病やパニック障害の症状にとても似ているため、自己診断はオススメされていないそうです。

女性ホルモンの変調

女性ホルモンの変調

更年期障害・甲状腺ホルモンの疾患

睡眠は、ホルモンの分泌量にも影響されやすいそうです。そのため女性の場合、女性ホルモンの分泌量が大きく変化する「更年期障害」や「PMS」で、不眠に陥ることがあります。また、妊娠や出産時にも、不眠に悩まされる人も少なくないそうです。また、甲状腺機能亢進症・甲状腺機能低下症など、甲状腺ホルモンの分泌量が乱れる病気にも、睡眠のトラブルを起こす特徴があります。分泌過剰になる亢進症は不眠になりやすく、分泌減少の低下症では、睡眠時無呼吸症候群による不眠症を併発しやすいという傾向があります。

高血圧・糖尿病

高血圧・糖尿病

高血圧や糖尿病も不眠に関連している

睡眠は、血圧や血糖値とも関連しています。交感神経には、体を活動的にするため、血圧を上昇させる働きがあります。反対に副交感神経は、体を休息させるため、血圧を下げる働きがあるのです。つまり高血圧の方の場合は、高い血圧が寝付きを悪くさせていると考えられるのです。また、血糖値を下げる「インスリン」というホルモンは、睡眠の質が悪くなると働きが低下する特徴があります。そのため、血糖値異常の病気である糖尿病の方の場合も、不眠になるリスクが高いとされています。

上記で紹介しました病気の他にも、アトピー性皮膚炎や、ぜんそく・むずむず脚症候群・関節リウマチ・頻尿などが不眠を引き起こす病気としてあげられます。これらは、痒みや痛みといった病気の症状そのものが、眠りを妨げる原因となっています。

不眠が招く病気もある

不眠が原因となって病気になることも

これまで睡眠障害である不眠症を発症する原因についてご紹介しましたが、実は反対に不眠になることで引き起こされる病気もあるのです。私たちは、睡眠中に新しい細胞を作る「成長ホルモン」が分泌されます。体を健康に保つために欠かせないホルモンの分泌が、睡眠不足によって低下してしまうと、免疫力も低下していきます。そのためインフルエンザなどの風邪を引きやすくなる他、肌や内臓へのダメージを受けやすくなるとも言われています。また眠れなくなると、不安感やイライラ・倦怠感などが強くなることから、心の病気を招いてしまう危険性もあります。女性の場合、睡眠不足がホルモンバランスを崩すため、婦人科系のトラブルも起こしやすくなります。

不眠=病気と診断されたら

不眠=病気と診断されたら

医師の指示のもと根気よく治療しましょう

不眠症はもちろん、それに関連した病気があると診断された場合は、速やかに治療を開始する必要があります。しかし、少し不眠が改善してきたからと言って、自己判断で治療を中断するのは、後に症状を悪化させるなどデメリットでしかありません。きちんと改善させるためには、医師の指示を守って最後まで通院し、時間はかかっても根気よく治療していくことが重要となります。