アジアで進む睡眠障害

Asia

日本だけでなく、アジア諸国で急速な発展が進んでいる一方、それを支える為に24時間体制の労働環境や不規則な労働時間も日常的になり、結果として睡眠時間の減少や不眠などの睡眠障害に悩んでいる人も増加しています。

眠らぬ日本人!
アジアで最も睡眠時間が短い国

Short Sleeper

アジア諸国に対する国際的な調査の結果、日本と韓国における人々の睡眠時間が最も短く、欧米諸国と比べれば平均30~60分も少ないという報告がなされています。しかも、睡眠時間が「6時間以下」の人の割合は、日本では約41%、韓国で38%、以降はフィリピンや台湾などで20%程度と、世界的に見て日本人は最も“眠らない国民”であるとさえ言えるかも知れません。

世界で最も人口の多いアジアが抱える問題

Various Problems

アジアは世界中で最大規模の人口を有するエリアであり、それに比例して抱えている問題の種類や数も多くなっています。 また、その一方でアジアでは急速な近代化も進んでおり、その結果、経済格差や健康格差が広がり、アジアの問題はさらに大きなひずみとなって、そこで暮らす人々の生活に様々な影響を及ぼしています。 中でも特に、24時間の労働体制や、それを支える不規則な交代勤務などは、人々の体に睡眠障害などを引き起こし、健康を害するだけでなく、眠気によって交通事故や産業事故のリスクを上げるなど、深刻な社会問題になっているという実状を無視することは出来ません。

アジアで進む睡眠医療と研究

Sleep Research

世界で最も睡眠に関する研究が進んでいる国はアメリカですが、2003年には2番手のドイツに次いで日本も第3位の論文件数を誇るなど、日本における睡眠医療や睡眠に対する研究は比較的進んでいます。しかし、その時の順位では4位から13位までを全て西欧諸国が占めており、アジアは“睡眠研究後進国”と言わざるを得ない面があります。
とは言え、それでも中国やトルコ、インドなどアジア各国でそれぞれ「睡眠学会」が発足され、アジア全体で睡眠に関する研究が盛んに行われるようになってきました。 今後は、経済や貿易面だけでなく、各国の睡眠学会が連携して、アジア全体の睡眠問題について考えていくことが望まれています。

参照元

Reference

保健医療科学 Vol61,No.1, 2012年 「アジアにおける睡眠医療の現状と展望」[pdf]